2008年05月15日

女子大生が女性を自覚する就活

NBonlineに掲載されていた、鈴木雅映子さんのコラム『2年目女子ですが、いいですか?』が面白かったので紹介します。鈴木さん自身が日経BPの記者になって2年目の方ですので、視点が学生に近く、とてもリアリティがあります。

今回のコラムには最近の女子大生の就活について感じた事が書かれているのですが、その中に最近OG訪問にやってきた女子大生の質問があります。

・あの、転勤ってあるんですか? 私、家族とか友達も大切にしたくて
・結婚している人は何人いますか?
・残業で家庭を大事にできないなんてことはありませんか
・育児休暇制度の取得率はどのくらいですか
・会社に託児所はありますか
・週に何回家族とご飯を食べられるのでしょうか
・社員の方の家庭は円満ですか

これらの質問の方が、仕事の内容を聞くよりもずっと多いように思えるほど、一般的に尋ねられているそうです。

もちろん女子大生達は真剣に質問している訳ですが、OG(企業側)から見ると、「こいつ本気で仕事をする気があるのか?」と疑ってしまうのも分からないでもありません。

これは「ワークライフバランス」や「ダイバーシティ」という言葉がメジャーになっているためか、仕事と家庭の両立を就職のテーマとしている女子大生が一般化してきているためそうです。それに加えて売り手市場を背景に、少しでも条件の良いところを探すためとか。

彼女らは仕事をした経験がありませんから、あくまでも想像でワークライフバランスのイメージを作り上げているだけですから、既に働いている人達と大きなギャップが生まれるのは当然ですよね。

確かにワークライフバランスは大切な条件であることは間違いないですが、この条件だけが就職の目的ではないはずなので、いきなりこんな内容の質問をするのは、如何なものかと思います。

OG訪問などで質問するなら、一通り仕事の話を聞いた上で、相手に信頼をしてもらったという確信が得られて、初めて聞ける質問でしょう。

恋愛対象の男性に、いきなり条件を確認してから付き合い始めることがないのと同じです。


さて、私が面白く思ったのは鈴木さんの持論が展開されるここから先の部分です。

彼女らがそういう質問を真剣にする背景には、生まれた時から男女平等が当たり前という生活を送ってきたことがあるという説です。

大学3年生まで、特に女性だからと特別視された経験が余り無かったのにも関わらず、いざ就職となった時に、仕事と結婚、出産、育児とこれから起こるであろう諸問題にはたと気付いて、自分が女であることを改めて自覚するのだそうです。「就職は男の様にはいかない」と。

そんなに男女差を感じずに大学までやってこれる時代になったのですね。

就職については、男女雇用均等法が施行されて、随分経ちました。実際に中間管理職の女性比率はどんどん上がってきています。それでも、女性らしい女性より、男性顔負けの女性が出世しているのが現状です。仕事も家庭も大切に穏やかな生活をしながら、上り詰めていく女性は数少ないのが現実ではないでしょうか。

そういう現場を見ていると、現在の女子大生がこれまで男女差を感じずに暮らしてきたという事自体に、とても驚きを感じて面白かったのです。

そういえば、「次世代型女性リーダーは肝っ玉母さん型」だという別の記事を読んだことがあります。この型の詳細をきちんと理解している訳ではありませんが、なんだか可能性をひしひしと感じました。

性差を乗り越えるのではなく、性差を利用する新しい形って楽しそうですね。だって「肝っ玉母さん」って女性にしか出来ないですから。

鈴木雅映子さんのコラム『2年目女子ですが、いいですか?』
posted by コースケ at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 就活全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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