企業が事業を行うためには従業員(人)が必要になります。そして事業が大きく成長すれば人も増やさねばなりません。また新たな事業展開をするためにも、人が必要です。
製造業も、工場や工作機械だけでは何も作ることは出来ません。設計、運営、管理する人が必要です。
さて、その必要な人たちをどうやって集めるかですが、大きく新卒採用と中途採用の2つの手段があります。(派遣などもありますが、ここでは正社員という枠で考えます)
新規事業などは主に中途採用をして、人材を確保します。それは、その事業についてのノウハウが必要だからです。何も知らない新卒ばかりで新規事業を立ち上げるのは言うまでもなく難しい。
また、中途採用はその人のスキルが入社前からある程度分かっていますので、リスクが少ないというメリットもあります。
それでは、入社直後は何も出来ず、育成するのに時間と手間が掛かる新卒採用をわざわざ行うのはどういう理由からでしょうか。
先日紹介した、マイコミのアンケート結果では、新卒採用を行う理由は、「組織の維持存続と強化(活性化)」(63.1%)、「将来の幹部候補・コア人材の確保」(62.3%)、「年齢等人員構成の適正化」(45.5%)が主なものとして挙げられたとありました。
「年齢等人員構成の適正化」についてはイメージしやすいと思います。社員の人口ピラミッドが歪だと、日本国の様に将来が不安になりますからね。
それでは「組織の活性化」と「幹部候補の確保」は中途採用では出来ないのでしょうか?勿論そうとは言い切れませんが、往々にして中途採用は既に他社のカラーに染まっているというデメリットがあります。従って一気に大量に中途採用を行うと、その企業のカラーがバラバラとなり、組織運営が難しくなる可能性があるのです。
従って、その企業の文化を真っ白な段階から吸収できる人を増やすためには、新卒採用は欠かせない手段となります。そして、企業の文化を受け継いで育った人達は、次世代の企業を担う人材=幹部候補となっていくのです。
また、年齢的に若い人を組織に加えることにより、組織全体に活力が生まれます。いままで一番若かった人も後輩が出来て、立場や考え方も変わって行くのです。前向きに変わって行けば当然組織は活性化されますよね。
大手企業はここ数年で大きく不足していた人数は確保していると思われますので、今後は少し絞った採用数を継続的に続けていくでしょう。一方、大手企業以外は(大手企業に)新卒の人材を奪われ続けていますので、まだまだ必要な人数は確保されていないでしょう。今年から大手企業が手控え始めたので、これからそれらの企業が積極的になる可能性は高いですね。
人数が確保されれば、残る新卒採用の目的は「幹部候補の確保」だけになります。優秀な学生であれば、採用枠を越えた内定を得る事もできるかも知れません。逆にこれまでならぎりぎり内定獲得できたレベルの学生は厳しくなるでしょう。
言うまでもなく、企業の状況によって新卒採用に掛ける思いは変わってくるでしょうし、同じ企業でも採用時期の違いによって、求められる新卒者の像は変わります。
だから、タイミングを逃さず、企業が求める像を自分の中に表してみせるのが賢い方法だと思います。
ともかく、あなたを求めていない企業より、あなたを求めている企業に就職すれば、入社後も大事にされるのではないでしょうか。
相手を知り自分を知ることが、就活の肝です。
GW中ですから、就活も一休みだと思います。この期間を有効に利用してください。私もGWに突入です。GW明けまで更新もお休みさせてもらいます。


