2008年05月31日

どうして就職するのか、再度考えてみる

以前のエントリー『もう一度「働くとは?」を考えてみる』でも書きましたが、再度働くとはどういうことか再考してみたいと思います。

就活で疲れたり、心が揺れている時は、こういう本質的な事を考える事で、頭の整理に役立つと思います。目の前の嵐に惑わされないためにも。

1.生きてゆくためのお金を稼ぐ
実家に住んでいる方には、あまりピンと来ないと思いますが、就職するということは経済的にも一人前になるという事だと思います。つまり自分ひとりで生きて行くためのお金を稼がねばなりません。結婚して家庭を持てば、尚更ですよね。

就職が生活の糧を得る手段であることは、大金持ちで暇つぶしに働く人以外の、ほとんどの人に当てはまると思います。ただ、それだけが目的だと辛いですよね。

2.理想を実現するため
例えば『すべての人が幸福に暮らせる世界を作るために働きたい』など、「世のため人のために自分の力を発揮したい」という強い理想を実現するために就職を考える事もあるでしょう。

理想はすべての働いている人が持っている訳ではないですが、これがあると、仕事上辛い事に遭遇しても、心が折れにくいでしょうし、経済的に許されれば、赤字覚悟でもやれるでしょう。

特に若き学生時代は、この『理想』を就職の一番の目標にする傾向が強いかも知れませんね。

理想を仕事で実現出来たら、それはとても幸せな事だと思います。ただ、理想を追求することは、「絶対的な真」がないチャレンジでもありますから、かなり困難な目標であることも確かです。

3.社会に貢献する
それが好きな仕事ではない場合でも、自分が働くことが世の中の役に立っているというケースです。『社会に必要とされている仕事』をするという事ですね。

必要とされているのですから、結果的に喜んでくれる人がいます。その笑顔を見ることで、仕事にやりがいを感じる事も多いと思います。

そのほかにも、さまざまな視点で働くという意味を考える事はできるでしょう。でも、どれか一つに限定するのは実は難しい。

それは、その時の自分を取り巻く環境によっても異なるからです。個人的な健康状態や経済状態から、社会の情勢など、さまざまなファクターによって、求める仕事に対しての価値は変わっていくと思います。

大切なのは一つの目的に固執せず、バランスを考える事です。

だから、理想に燃えて就活をしたが上手く行かなかったとしても、それはその時点で限定された目的が果たせなかっただけのこと。数年後には全く違った価値観を自分で見出す事が出来るでしょう。

第一志望の企業にめでたく就職できたからといって、絶対的な幸せが約束された訳ではありません。結果的に第三志望の企業で良かったと思うことだって沢山あるでしょう。人間万事塞翁が馬って事は実社会でも結構あるものですよ。

若いうちはどうしても限定的に物事を判断しがちですが、人生は長いのです。最終的に幸せな仕事をしたと思うことが大切ではないでしょうか。

人間の考え方は不変だと思っている人が多いですが、実は日々人の心や考え方は変化しているのです。今日最高だ!と思ったとしても、5年後、10年後は違った感情になることは当たり前なのですから。

常にポジティブに考えて行動できれば、道は必ず開かれます。
posted by コースケ at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 就活全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月30日

第一志望の企業に就職できた人は75.4%

財団法人 社会経済生産性本部の「2008年度新入社員意識調査」によると、就職先企業の志望順位が第一志望だった人の割合が、過去最高の75.4%になったとありました。4年連続の上昇だそうです。約3/4の人が希望通りというのは凄いですね。

ちなみに第二志望だった人は14.7%、第三志望だったのは4.9%です。

過去最低だったのは、2000年で、何と50.5%!半分の人しか第一志望企業には就職できなかったことになります。

時代の違いが、ここまで就職環境を変えてしまうのですね。

ただ少々冷静に見てみると、環境が最悪だった2000年でも1/2は志望通りになっている訳ですから、結局は全体の1/4の人の運命が、時代によって左右されているに過ぎないということになりますね。それでも大きな数には違いありませんが、1/4の人達は「運が良かった」と言っても良いかも知れません。本来なら第一志望には入れなかったかも知れないのですから。

大学と異なり、企業は入社できれば万々歳!という訳にはいきません。期待される以上に成果を出していかないと、所属することが自体が辛くなる立場に追い込まれる事も少なくないでしょうから。

ところが、業績・能力主義的な給与体系を希望する回答は減っており、調査開始以来始めて6割を切ったそうです(57.7%)。こちらは2002年に最高の73.3%でしたから、かなり落ち込んでいると見ることができるでしょう。同様に業績・能力主義で昇進に差が出るのを望む割合も減少し、63.4%です。

第一志望の企業に入れたから、過酷な競争は避けて、安定した社会人生活を送りたいという感じでしょうか。現実はそう簡単ではないと思うのですが。

転勤や勤続年数については、「条件の良い会社があれば、さっさと移る」と回答した人が、23.4%で過去最低です。こちらは1999年に43.6%の過去最高を記録してから、右肩下がりに減少しています。一方、「今の会社に一生勤めるつもり」と考える人は47.1%と過去最高(過去最低は2000年の20.5%)です。

折角就職出来た、第一希望の企業なのだから、多少の事があっても一生勤め上げたいと思う人が増えているのはこれまでの結果から推測できますね。

「社内で出世するより、将来起業して独立したい」と考える人も過去最低の15.8%です。ライブドアなどが全盛期だった2003年(過去最高)は31.5%ですから半減していますね。

バブリーな夢を見ないという点では賢明といえそうですが、冒険しない保守的な考え方だけでは、少々寂しい気持ちになってしまいます。

社会経済生産性本部『2008年度 新入社員意識調査』
posted by コースケ at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 就職関連記事/データ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月29日

採用Webコンテンツ好感度調査

Web広告研究会が「第1回採用ウェブコンテンツ好感度調査」の結果を発表していました。新卒者向け採用ページに対する学生からの評価によるランキングが出ています。

その結果、学生から最も評価された企業は松下電器となっています。(以下総合ベスト10企業)

順位企業名総合指標
1.松下電器産業(株)78.0
2.ヤフー(株)74.1
3.(株)東芝73.9
4.サントリー(株)71.9
5.三菱電機(株)71.1
6.(株)村田製作所70.8
7.サッポロビール(株)69.9
7.キューピー(株)69.9
9.(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント69.5
10.楽天(株)68.4


学生が就職活動に必要だと思うコンテンツ(Webページ)は、「企業紹介(75.6%)」「仕事職種紹介(69.9%)」「募集要項(66.7%)」「採用スケジュール(55.2%)」「教育研修について(49.1%)」「FAQ(49.0%)」「セミナー情報(43.7%)」「社員紹介(43.5%)」「求める人物像(42.8%)」「入社後のキャリアデザイン(40.1%)」という順番です。

「企業紹介」や「職種紹介」などは、極めて当たり前のページですから、これがしっかり学生に伝わる内容であることが重要なのでしょう。逆に「求める人物像」や「キャリアデザイン」が低くなっているのは、Webというツールでは(タイミング的にも)伝えにくいものであるためかも知れません。

松下電器が評価されたのは、「企業紹介」他、ほとんどのコンテンツで高い評価を得たからだそうです。

サイト好感度という視点だと、東芝と村田製作所が最高得点です。(松下電器は4位)
デザインと内容の充実度が評価ポイントだそうです。また、サイト理解度でも東芝がトップ。

サイトを閲覧した後、最も就職興味度が上がったのは、JTだそうです。もともとの興味度が相対的に低かったからともいえそうですが、JTが幅広い事業をやっていることを知らない学生も多かったためかも知れません。

通り一遍の企業紹介をし、工夫の無い採用ページを載せているだけだった企業Webも、これからはどんどん注目される重要メディアとして扱われていくのでしょうね。確かに、余りにチープなWebでは就職意欲もそがれるでしょう。

第1回採用ウェブコンテンツ好感度調査
posted by コースケ at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 就職関連記事/データ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月28日

新卒一括採用は何時始まった?

大学を出たら就職という流れは、当たり前のものとして捉えられていますが、いったい何時から企業が新卒者の定期採用を行う様になったのでしょう。ちょっと調べてみました。

野村正實著『日本的雇用慣行』によれば、1895年に日本郵船と三井から始まったとされています。
ただし、新卒者の定期採用が一般化されたのは、20世紀になってからだそうです。

日清戦争(1895年)の頃までは、採用は小学校卒程度の子どもを、住み込みで採用するのが主力だったのだそうです。丁稚というやつでしょうか。

それが日清戦争後、海外事業の拡張など事業展開の変化から、新規学卒者の大量採用がスタート。1910年には子どもの採用を停止することになります。

1914〜18年の第一次大戦で好景気になった日本は、新卒者の定期採用を定着させます。しかも、当時は売り手市場で、卒業前に就職が決まっている状態だったとか。ここ数年の状況と似てますね。卒業前年の11月頃には採用が決まっていたとのこと。

そのため、この当時から就活に熱中するあまり学業を顧みない学生が出現してしまうと批判されていたそうです。そこで1928年に日本銀行、正金銀行、勧業銀行、興業銀行、第一銀行、三井銀行、安田銀行、川崎第百銀行、三菱合資、三菱銀行、三井物産、日本郵船、東京海上、住友合資、住友銀行、三十四銀行、山口銀行、大阪商船の連盟で採用時期を卒業後とすることで合意することになります。今で言う就職協定ですね。

ところが皮肉なことに、協定成立の1928年から世界大恐慌の影響で、完全な買い手市場になってしまったそうですが。

しかも、2年目の1930年にはすでに実質的な協定破りが始まっています。協定の手前「採用」とは言わず「内定」と言い始めたのも、この頃です。

今から100年近く前にスタートした新卒一括採用ですが、歴史を経て試行錯誤を繰り返していても、ほとんど現在と変わらないない様に思えるところが興味深いですね。
posted by コースケ at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 就活全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月26日

新卒採用で見定められるのは将来の可能性

一般に、中途採用の場合に最も重要視される条件は、求めるスキルや知識を有しているかという点です。事業規模拡大や新規事業に手を出すときには、社内に不足しているスキルや知識やネットワークが必要だからです。

一方、新卒採用で重視されるのは、成長の可能性です。将来その会社を背負って立つ社員になってくれるかどうかが、ポイントになります。

なぜなら、新卒つまり学生は働いた事がないからです。働いた経験が無い人にスキルを問うのはナンセンスですよね。だから確認したいのは、ただただ可能性なのです。(あくまでも可能性だから外れることもあるのですが...)

理系の一部では、専門の学部でないと門前払いの職種も多いかも知れませんが、一般的にはどの学部でもOKという職種が多いでしょう。従って、大学での専門知識そのものはそれほど問われることはありません。

では、どうやって可能性を見極めるのか。それはあなたのこれまでのストーリーからです。

あなたが生まれて約21年間に、何を考え、何を行い、何を感じたかというストーリーに、あなたの可能性が滲み出てくるのです。

例えば志望動機を述べる場合、あなたのストーリーと志望動機が、どの様にリンクしているのかを見極めます。それがしっくりくれば、可能性は大きく感じてもらえるでしょう。逆に、あまりにストーリーにそぐわない唐突な志望動機なら、かなり疑いの目で見られることは必至です。

わずか21年間とはいえ、あなたがあなたであるのは、その21年間があるからです。見た目も、考え方も、行動も、知らず知らずのうちに培われたものなのです。それ以外はありません。

内定を得た友人に、面接のノウハウを聞くのも悪くないでしょう。でも、そのままトレースしたのでは意味がありません。そのノウハウはその友人のストーリーの上に成立しているからです。

あなたはあなたのストーリーを活かす方法で臨むしかないのです。
posted by コースケ at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 面接 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする