2008年04月30日

社会人基礎力の12要素とは?

先日のマイナビアンケートで『企業が選考で重視するポイント』として紹介した「主体性」「発信力」「実行力」は、12個ある「社会人基礎力」のうちの3つになります。

さて、この社会人基礎力って何でしょうか?

経済産業省の社会人基礎力研究会では、「社会人基礎力」を「職場や地域社会の中で多様な人々とともに仕事を行っていく上で必要な基礎的な能力」と定義しています。そして、「社会人基礎力」には12の能力要素があり、それらは大きく3つの能力にまとめられています。

下に表にまとめてみました。

分類能力要素内容
前に踏み出す力
(アクション)
主体性物事に進んで取り組む力
例)指示を待つのではなく、自らやるべきことを見つけて積極的に取り組む
働きかけ力他人に働きかけ巻き込む力
例)「やろうじゃないか」と呼びかけ、目的に向かって周囲の人々を動かしていく
実行力目的を設定し確実に行動する力
例)言われたことをやるだけでなく自ら目標を設定し、失敗を恐れず行動に移し、粘り強く取り組む
考え抜く力
(シンキング)
課題発見力現状を分析し目的や課題を明らかにする
例)目標に向かって、自ら「ここに問題があり、解決が必要だ」と提案する
計画力課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
例)課題の解決に向けた複数のプロセスを明確にし、「その中で最善のものは何か」を検討し、それに向けた準備をする
創造力新しい価値を生み出す力
例)既存の発想にとらわれず、課題に対して新しい解決方法を考える
チームで働く力
(チームワーク)
発信力自分の意見を分かりやすく伝える力
例)自分の意見をわかりやすく整理した上で、相手に理解してもらうように的確に伝える
傾聴力相手の意見を丁寧に聴く力
例)相手の話しやすい環境をつくり、適切なタイミングで質問するなど相手の意見を引き出す
柔軟力意見の違いや立場の違いを理解する力
例)自分のルールややり方に固執するのではなく、相手の意見や立場を尊重し理解する
状況把握力自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
例)チームで仕事をするとき、自分がどのような役割を果たすべきかを理解する
規律力社会のルールや人との約束を守る力
例)状況に応じて、社会のルールに則って自らの発言や行動を適切に律する
ストレスコントロール力ストレスの発生源に対応する力
例)ストレスを感じることがあっても、成長の機会だとポジティブに捉えて肩の力を抜いて対応する


社会人になると実にいろいろな困難に遭遇することがあります。その時に、「主体性」「実行力」「課題発見力」は特に必要になってくるでしょう。

皆さんは、どの要素が一番得意(強み)と自覚していますか?

ベネッセのアンケートによれば、大学生が考える強みベスト3は、「柔軟性(50.6%)」、「傾聴力(47.5%)」、「情況把握力(45.4%)」だそうです。すべて大分類でいえば、「チームワーク」に含まれますね。企業が求める「前に踏み出す力」「考え抜く力」については、あまり得意とは思っていない様です。

新卒学生に求める要素が「主体性」「発信力」「実行力」になっているのは、このズレを実際に企業が感じているためかも知れません。

先日も書きましたが、これらの要素が強い人は就活でも有利になると思います。弱い人は何とか強化したいところですが、これらの要素を急に強化することは難しいですよね。それでも、日頃の生活でも意識して実践するかしないかで大きく変わってくるのではないかと思います。
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2008年04月28日

国家公務員志願者がまた減った

asahi.comに『国家公務員志願者、また最低に 1種2万1200人』という記事がありました。

人事院発表によれば、国家公務員採用1種試験の08年度の志願者が2万1200人で、過去最低を更新したとのこと。ただし、女性は6461人と初めて志願者の30%になったそうです。

区分別にみると、「行政」4914人(前年比+1.7%)、「法律」7141人(-4.7%)、「理工」2834人(-14%)など、行政以外は減少しています。

その理由を人事院は「民間企業の採用意欲が高く、影響を受けた」と言っているらしいですが、単純に学生に国家公務員の魅力がなくなったという事だと思います。

小泉政権移行、小さな政府の流れが出来ていますし、年金問題など、これまで積み重なってきた不祥事が様々なところで噴出していますしね。天下りも批判が大きくなっていますから、うま味を感じなくなったからでしょう。
それに加えて民間に流れるもう一つの理由が、外資の給与の高さでしょうか。

何年か前にTVのニュースで、国家公務員採用1種試験合格者にインタビューしていたのを思い出しました。彼はまだ学生の身分なのにも関わらず、「国民のために・・・・」と、まるで天の人の様に発言していたのを聞いたときは驚きましたよ。現在なら、彼は国家公務員なんて目指さなかったでしょう。

ただただ本当に国の将来を考えてくれる人に国家公務員になって欲しいと願います。
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2008年04月26日

同期の1/3は外国人

日本経済新聞に、ローソンが2009年春に採用する新卒の1/3を外国人とすると決めたという記事がありました。人数にすると30〜50人。

コンビニは慢性的な人手不足な状況ですから、外国人のパートやアルバイトも増えています。そういう店舗を指導したりするには、社員も外国人である必要があるというのが理由の様です。

また、海外へ出店する数も増加傾向にありますから、海外展開を積極的に行うという表明とも取れますね。

そのため、外国人といっても、中国人を中心としたアジア諸国からの留学生が対象なのだそうです。仕事内容はローソン向け運営指導や商品・サービスの開発。

ちなみにローソンは1996年に上海に海外1号店を出して以来、現在までに約290店舗が展開されているそうです。(ローソンのIRのページによる)

身近なコンビニもグローバル化進行中なんですね。特に流通は求人倍率が高いのも理由の一つかも知れません。
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2008年04月25日

09年新卒採用についての企業アンケート

マイナビ2009の毎日コミュニケーションズが2009年新卒採用予定と採用活動について企業アンケートを行った結果を発表していました。回答をした企業は1,066社。内訳は上場企業240社、未上場企業826社。(製造業が350社、非製造業が716社)

昨日のリクルート調べと比較してみるのも面白いかも知れません。

全体の傾向としては、採用予定数は「昨年並み」の割合が増加した一方、「増やす」は微減しています。07年までは「増やす」の割合が増加傾向にあったものが、昨年から減少傾向にあります。

おそらくこれまでの大量採用で、ほぼ一段落したのではないかと思われます。ただ、「採用予定なし」という回答も減少していないそうです。そもそもある程度の規模の企業であれば、新卒採用は採ったり採らなかったりという事自体が異常な状態だと思いますので、今の景気が続けばある程度安定した採用数になっていくのではないかと思われます。

さて、最も興味のある『企業が選考で重視するポイント』ですが、「主体性」「発信力」「実行力」の3つになっています。

言われたことを無難に処理するだけではなく、物事に進んで取り組む意欲である「主体力」は80.8%、自分の意見を相手に分かりやすく伝える「発信力」は59.6%、目的を設定し確実に行動する「実行力」は54.6%というポイントです。

これらは普遍的なポイントではありますが、この3つが上位に来ているということは、最近の学生にはこの3ポイントが顕著に不足しているという事かも知れません。

加えて、(学生に対してではありませんが)若手社員については「ストレスコントロール力」44.8%、他人に働きかけ巻き込む「働きかけ力」44.8%も重要視されています。

また、現状分析をし目的や課題を明らかにする「課題発見力」、課題解決のプロセスを明らかにし準備する「計画力」、目的を設定し確実に行動する「実行力」を強化したいという意見も強い様です。

最近の学生は、受験勉強など与えられた課題を解く訓練はかなり積んでいると思いますが、みずから課題を発見する力は余り鍛えられていないのかも知れませんね。そういえば、先日子どもの活用力をどう教育していくかが問題だというニュースがありましたね。

これら選考時のポイントや、現在の若手社員に不足していると思われるポイントを、面接時に上手くアピールできれば、かなり有効であることは間違いありません。

言うまでもありませんが、口頭だけで「主体力があります」などと言っても意味がありませんよ。これらのポイントを発揮した経験を話すことが必要です。これは熱意だけ訴えても相手に伝わらないのと同じです。

その他、面接の際の注意点は、「話し方・言葉遣い」(74.9%)、「顔の表情(笑顔など)」(74.8%)、「話を聞くときの姿勢」(66.2%)が上位に挙げられています。これらは今からでも気をつければある程度は対応できると思います。内容に差別化が出来辛いならば、少なくともこれらの要素はきちっと対応するのが吉ですね。

さて、採用活動の時期についてですが、年内(特に10月)にはセミナー開催をする企業が増加し、選考や内々定は1ヶ月ほど前倒しの傾向にあるようです。特に大手企業にこの傾向が強いです。

大手企業は基本的に人気度が高いですから、いかに競合他社に先駆けて優秀な学生を確保するかが最も重要なポイントになっているからでしょう。特に現在の採用予定数高止まりの状況なら、尚更です。

面接等の選考時期についても上場企業を中心に早めています。1〜2月に行う企業が増えていて、上場企業の場合、1月実施は11.2%、最もピークなのは4月の30.0%(未上場は2月の32.3%)です。

結果的に内々定も1ヶ月前倒しになります。4月が45.1%。3月までに行う企業は23.4%です。

つまり今月が最大の山場だったということですね。

このブログでも何回も書いてきましたが、外国人留学生の採用も増加傾向にあるようです。全体としては昨年比+3.1ポイントの13.8%(上場企業では+5.9ポイントの23.4%)。

詳細は、2009年卒者採用予定及び採用活動に関する企業アンケート結果報告(サポネット)
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2008年04月24日

09年卒学生の求人倍率を過去10年と比較してみる

リクルートワークス研究所の『第25回 ワークス大卒求人倍率調査(2009年卒)』が発表されていました。調査対象は従業員5人以上の全国の民間企業7447社。そのうち有効回答社4347社をもとに、推計したものです。学生サンプル数は大学生14633人、大学院生2520名で、同じくこれをもとに推計しています。

それによれば、2009年3月卒業の大学生、大学院生に対する求人数は前年比1.7%増の94.8万人で、過去最高だそうです。一方学生の民間企業への就職希望者数は44.3万人(+1.5%)ですから、求人倍率は2.14倍となります。これは昨年と同水準。

ちなみに求人倍率の計算方法は
求人倍率=求人総数÷民間企業就職希望者数

です。

ここ10年の求人倍率は以下の通り。
卒業年2000200120022003200420052006200720082009
求人倍率0.991.091.331.301.351.371.601.892.142.14


これだけ見ると景気の良い話に見えます。まさに超売り手市場が継続!という感じです。
もう少し詳しく見て見ましょうか。

企業の規模による違い
従業員1000人未満の求人倍率はなんと、4.26倍(73.9万人/+1.3%)!学生の就職希望者数が17.4万人と少ないため、この倍率になるのです。

一方、従業員1000人以上の求人倍率は、0.77倍(20.9万人)。学生の就職希望者数が26.9万人と、買い手市場になっています。大企業への就職はやはり狭き門であるという事になります。

ここ10年の求人倍率は以下の通り。
卒業年2000200120022003200420052006200720082009
1000人未満1.551.782.362.302.552.532.773.424.224.26
1000人以上0.490.480.530.520.500.560.680.750.770.77


常に1000人以上の企業は求人倍率が1を下回って狭き門ですが、それでも2008、2009は0.77倍と高い値になっています。そういう意味ではチャンスとも言えますね。

業種による違い
卒業年2000200120022003200420052006200720082009
全体0.991.091.331.301.351.371.601.892.142.14
製造業1.211.351.691.621.591.631.932.332.642.64
流通業3.193.484.494.394.694.495.296.387.317.15
金融業0.540.440.490.400.350.350.350.370.390.35
サービス・情報業0.330.370.440.450.440.450.500.610.720.75


基本的に流通業の求人倍率は高く、金融業は低いという事が分かります。特に金融業は厳しさが激しくなってきていますね。

今年だけの傾向を見ても分かり辛いので、過去10年間と比較してみました。超売り手市場といわれて数年ですが、その間にどう求人倍率が変化してきたかを見れば、一概には言い切れないという事が分かると思います。

この数字からだけ判断すれば、「従業員1000人未満の流通業」を狙えば、内定確率が上がると言えそうですね。逆に「従業員1000人以上の金融業」は相当厳しいといえます。
posted by コースケ at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 就職関連記事/データ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする