その中に、『カゴメの女性総合職の離職率は、入社5年で約4割もあるという問題を抱えていた。ただ、芦原さんによれば「入社5年で離職率約4割」という数字は、食品業界全般に共通するという。
(中略)
「カゴメでは、仕事と家庭の両立支援制度に関してはできるだけの手を尽くし、先進企業にも引けを取らないと人事部は自負しています。それにもかかわらず女性総合職社員の定着に結びつかないのは、もしかしたら男性の発想で作られた制度だからではないのか。ある程度制度が整った後は、制度の利用当事者である女性の視点から、働きやすい職場環境を実現するには何が必要なのかを考えてもらいたい、という意向もありました」』
と書かれていました。
今でこそ女性が社会でバリバリ働くのは当たり前の世の中ですが、皆さんが生まれた頃までは、女性が働くのは結婚するまでというのが一般的な考え方だったのです。
入社したては職場の華と呼ばれ、24歳でクリスマスケーキ、20代後半には行かず後家などと揶揄されていたなんて信じられないでしょう。総合職に就く女性も少なかったからですが。
長い歴史のある企業では、システム(制度)自体も歴史を持っている場合が多いです。そして、そのシステムは当然男性の発想で作られています。
だから、男性達は気付かないところに、まだまだ女性差別的な扱いが行われている場合も少なくありません。これは皆さん自ら時間を掛けて改良していくしかないかも知れませんね。
ただ、性差別を無くすといっても、性差は存在します。すべての仕事を男女同じにすれば良いというものでもなさそうです。それぞれの得意分野があるからです。
先ほどの記事にも、
『「女性は、与えられた課題を遂行する能力に長けていると言われます。しかし、無から概念化して課題を見つけ出すのは苦手な部分もある。それは、女性がそうしたことを学ぶ場がこれまでなかったためでしょう。プチプロジェクトでは、無から有を生み出す一連の流れを体験することで、女性が主体的に仕事に取り組むよう自己変革していくことも狙いでした」と話す。』
とあります。
性差以上に個人差も大きいですから、一概に「この仕事は女性に向いている」とも断言できませんが、すべての人が同じということが必ずしもベストではないと私は思います。もちろんチャンスは平等であるべきですが。
で、カゴメですが、プロジェクトで両立支援制度など様々な取り組みを行った結果、現在は『現在のところ、入社3年での離職者はゼロだという』なのだそうです。
職場環境って金銭的な援助や勤務時間の調整などルール面が注目されますが、実は人間関係が良好な職場なのか否かが、最も大きなファクターなのではないかと思います。
いくら制度として整備されても、それを許さない雰囲気のある職場では絵に描いた餅ですから。
女子学生の皆さんは、企業を訪れたりセミナーに参加したりする時に、先輩女性社員に話を聞いてみると良いかも知れませんね。


