「13歳のハローワーク」に全国の大学生と専門学校生(それぞれ最終学年)5163名を対象に行った「就職に関する意識や活動実態について」調査の結果が公表されていましたので紹介します。
要旨は満足いく就活(就活納得度)のためには、エントリー数、訪問数などの「量」ではなく、自己分析や業界研究といった「質」が大切だというものです。
確かに闇雲に数多くの企業にエントリーして会社説明会に参加しても、一貫性がなければトレーニングにはなっても就職には結びつきませんよね。つまり自分が想像できない仕事をやっている企業に応募しても、あなたの良さが出せない訳ですから。
生まれて20年ちょっとに過ぎませんが、その間に確実に「あなた」が形成されているのは間違いありません。その「あなた」を自覚して始めて仕事への展望が開けてくるのだと思います。つまり自己分析ですね。その自己分析と業界研究の一致した部分こそが、あなたのセールスポイントになる訳です。
それから調査では、キャリアビューが形成されているほど就活納得度が高いとあります。
キャリアビューとは、職場やキャリアのイメージができる、適正があると思う、自信があるなど「総合的な仕事や職場に対する展望の概念」のことです。
専門学校生は既に志望就職先と同じ分野の教育を受けているので、キャリアビューが形成されやすく、大学生は専門と就職先が必ずしも一致しないので、就活を通じてキャリアビューを形成するケースが多いそうです。
親のタイプとキャリアビューの関係についても調べていて、子供の就活や就職先に「関心が強く干渉しない」タイプの親を持つ学生が最もキャリアビューが高く、逆に「関心は強くないが干渉するタイプ」が最もキャリアビューが低いという結果になっています。
そういえば、先日教えてGoo!に「内定は既に得たのですが、親が公務員になれというので公務員試験を受けたいと思っています・・・」という質問が載っていて驚いたのを思い出しました。この人にはやりたい事がないのだろうか、親の言う事に盲目的に従う人生なんだろうかと。きっと質問者の親は「関心は強くないが干渉するタイプ」なのだろうなあと。
この調査結果が掲載されている「13歳のハローワーク」は作家村上龍氏の同名著書からスタートしています。その本の村上氏のメッセージ「子どもが好きな学問や技術、職業などをできるだけ早い時期に選ぶことができれば、そのことがアドバンテージになる」を大きな潮流にすることが目標のサイトなのだそうです。
そういえば先日「クロイノ」などのロボット製作で有名なロボガレージの高橋智隆氏も、小さい頃からモノ作りが大好きだったとNHK「トップランナー」で語っていました。もちろん彼の少年時代に動くロボットなど身近に存在しなかったのですが、将来モノを作る仕事をすると漠然とでもイメージしていたからこそ、自然に現在の仕事にたどり着き成功したのだと思います。
皆さんにも必ず子供の頃から好きな事、好きだった事があるはずです。その好きな事のエキスが何か自分で自覚できれば、きっとキャリアビューは簡単に作り上げられるでしょう。
キャリアビューが出来れば、無駄に多くの企業にエントリーしなくても、濃い就活ができるでしょう。